その新聞を読む理由は何ですか?
最新の日本の経済状況が分かる,共通の話題として知っておく必要がある,などいろいろな意見があるかと思います.
グローバルに活躍する場合は世界情勢もある程度把握しておかなければなりません.
しかし,日本の新聞では世界情勢はあまり大きく扱ってくれません.
日本中心の話題ですので当然ではありますが,世界にはもっと多くのニュースがあります.
各国,各地域でどのようなことが問題になっているのか,普段から情報収集は欠かせません.
グローバルに活躍するビジネスパーソンは一体どこから幅広い情報を手に入れているのでしょう?
実はグローバルなエグゼクティブの多くが目を通しているものがあります.
それを日頃から読んでおくことが重要です.
何を読むべきか
日本のシティホテルなど,それなりの格のあるホテルで朝食を取っていると,新聞を広げているビジネスパーソンの方をみかけますよね.
日経新聞などが多いのではないでしょうか.
アメリカのそれなりのホテルだと,みなさん何を読んでいると思いますか?
もちろん,新聞を広げている人もいます.
それ以外にもよく見かけるものがあるのです.
それは The Economist です.
日本のエコノミストという雑誌と勘違いされる方もいらっしゃいますが,まったく違います.
The Economist はロンドンで発行されるもので,ニュースペーパーという分類になっていますが,週に1回発行されるもので,冊子のように製本してあります.
経済の話題が中心ですが,世界の政治情勢も分かりますし,科学技術のホットトピックなども分かります.
しかも,各記事のクオリティが高いのが特徴です.
グローバルに活躍されているビジネスパーソンの多くがこの The Economist 読んで情報を集めています.
そして,共通の話題として The Economist に書かれていたことを話すことが多いのです.
私が思うに,The Economist には以下の3つのメリットがあります.
- 雑談の話題を先回りして予習できる
- 英語の勉強になる
- 情報の質に対してその価格が安い
以下でそれぞれを詳しくみていきたいと思います.
雑談の話題を先回りして予習できる
英語での会話が苦手という方も多いのではないでしょうか.
また,仕事の内容とは違って,雑談になると話題が分からずうまく話せないなんてことも多いと思います.
実際,私も仕事の話はそれなりにできるのですが,ランチやディナーの場で話すことが苦手でした.
日本であればそんなことはないのですが,海外では雑談で扱われる幅広い分野の単語や,話題が分かっておらず苦労しました.
しかし,ある日,これは話題が何かすら分かっていないのが問題で,ある程度話題の内容が推測できればそれほど苦労しないということに気付きました.
そして,すでに The Economist を読んでいたのですが,その内容が話題になっていることが何度かあることに気付いたのです.
それからは The Economist を注意深く読むようになりました.
分からない内容や歴史的背景もそのままにせず,勉強してできるだけ内容を理解するように努めました.
そうするうちに次第に内容が分かるようになってきました.
The Economist である程度予習しておけば,内容を想像しやすいので大変助かりました.
よく日経は共通の話題として「・・ということが今日の日経に出てましたね」という話のネタにされますが,まさにあんな感じです.
これをグローバル規模でやると,日経ではなくてみなさんが読んでいる The Economist ということになるのではないでしょうか.
英語の勉強になる
The Economist は印刷された紙の媒体,Webサイトだけでなくスマートフォンのアプリでも読むことができます.
移動中にさっと読めるので便利です.
英語が苦手な人でも,スマートフォンの辞書機能が簡単に使えます.
分からない単語があれば長押しすることで単語の訳がすぐにわかります.
これで幅広い分野の単語を無理なく覚えていくことができます.
さらに,アプリのメリットがもうひとつ.
それは,記事を読み上げた音声を聞けるということ.
しかもすべての記事に対して,音声が付いています.
朝のウォーキングやランニングの時間,車通勤の間などを有効に活用することができます.
リスニングが苦手という人は,読み上げられる音声と記事の英語の両方を見ながら学習するという使い方もできます.
情報収集に加えて英語を勉強できるので一石二鳥ですね.
情報の質を考えればその価格が安い
インターネット上には様々なWebサイトがあり,簡単に情報が手に入ります.
しかし,Webから得られる情報の場合,その質を確保するのは簡単ではありません.
フェイクニュースをそのまま信じて,ビジネスの場に持ち出すなどあってはならないことです.
海外の情報の場合はどれがフェイクなのか,それなりの知識と教養,情報リテラシーがないと見破ることが難しいこともありますので注意しましょう.
The Economist は毎週発行されていますが,大きな書店でなければ取り扱いがありません.
しかも,1冊単位で購入すると,約1,000円もします.
アプリの利用などの特典を考えると,定期購読を契約してしまったほうがお得です.
ニュースは継続的にチェックすることが重要ですので,何度も買うよりは定期的に届けてもらったほうが楽ですよね.
ちなみに,定期購読の場合,紙媒体,Webアクセス,スマートフォンのアプリが使えますが,その価格は月あたりに換算すると日経を取るのと大差ありません.
これだけのメリットがあって,日本で発刊されている新聞と同じ価格帯なのですから,そのコスパは驚きです.